【Tsunagaru紹介インタビュー】 学生と企業の最良の出会いへ。Tsunagaru紹介の想いと独自メソッドの裏側

キャリアサポーター
名前:森本 菜津美
所属チーム&役割:見-みえるか-チーム(紹介、大学窓口、データ、システム)

リクルーティングサポーター
名前:大谷 明日香
所属チーム&役割:企-くわだて-チーム(紹介、営業、企画)

今回は食品業界に特化した人材紹介サービス「Tsunagaru紹介(以下、つな紹)」で活躍している、森本さんと大谷さんにお話を伺いました!
サービスの立ち上げから学生・企業双方のサポートまで、最前線で事業を引っ張っているお二人に、事業への想いやつな紹ならではのアプローチについて詳しくお聞きしていきます。

Q1:まず、お二人の現在の業務内容について教えていただけますか?

森本:はい。私は紹介事業(Tsunagaru紹介)で、主にキャリアサポーターとして学生さんの面談や選考サポート(選考中の学生様・企業様とのやり取り)を担当しています。2023年4月のサービス開始時から立ち上げメンバーとして関わっており、紹介事業全体を把握し、推進するリーダーとしての役割も担っています。
また、大学様からご依頼いただく学内就活講座や合同企業説明会といったイベント運営も担当しています。大学様の窓口として、それぞれの状況に合わせた講座内容の企画から運営まで、トータルでサポートさせていただいています。

大谷:私はリクルーティングサポーターとして、主に企業様側の対応をしています。具体的には、学生さんのご紹介に至るまでの企業様とのコミュニケーションや、企業様のご要望をキャリアサポーターに正確に伝え、スムーズなご紹介ができるようフォロー業務を行っています。
それだけでなく、企業様の採用設計にも深く関わらせていただいています。翌年の採用に向けて、過去の採用活動の振り返りや改善点をご提案し、企業様に寄り添いながら採用成功へと導くお手伝いをしています。

Q2:Tsunagaru紹介を始められた理由や経緯について教えてください。

森本:弊社は元々、「Tsunagaru就活」というメディア事業(募集情報等提供事業)を展開しており、毎年約2万人の就活生の皆様にご登録いただいています。紹介事業を立ち上げる以前は、主に企業様と共同でセミナーやイベントを企画・運営しており、その支援は就活が本格化する前の3月頃までが中心でした。そのため、選考が本格的に始まる3月以降は、学生の皆様への直接的な支援サービスを提供できていないという課題がありました。
そうした中で、企業様からは「ぜひ良い学生を紹介してほしい」、学生の皆様からは「本当に自分に合う企業を知りたい」といったお声を年々多くいただくようになりました。このニーズに応えるべく、2023年2月に有料職業紹介事業者としての許可を取得し、職業紹介サービス「Tsunagaru紹介」を開始いたしました。

Q3:他社のサービスとは違う、Tsunagaru紹介ならではの特長は何でしょうか?

森本:学生さんにとっての特長は大きく3つあります。

『業界特化』によるミスマッチの少なさ
登録して面談に来てくださる学生さんの多くは、弊社の「Tsunagaru就活(つな就)」のイベントやセミナーに参加経験のある方々です。私たちは食品業界を志望する学生さんに食品企業を紹介するサービスですので、求人票をご紹介する際に「全く考えていない業界の企業を紹介された」といった、一般的なエージェントサービスで時折聞かれるような不満が起こりにくいのが強みです。

『視野を広げる』サポートによる選択肢の拡大
面談に来られる学生さんの多くが、「食品企業=食品メーカーや食品卸」というイメージをお持ちで、やや視野が狭まっていることがあります。私たちは「つな就」独自のメソッドを用いた自己分析を一緒に行い、その上で求人票をご紹介することで、「食品小売」や「食品インフラ」といった分野でも、ご自身にフィットする企業があるかもしれない、と気づいていただくことができます。このように、食品業界の中で働く上での選択肢や可能性を広げていただくサポートができる点が、私たちの大きな特長です。 「つな紹」のサービス全体として、「業界を牽引する人材を紹介する」という理念を掲げており、学生さんには志望する食品業界の中で、より広い視野と多くの選択肢を持って入社先を決めていただきたいという想いで事業に取り組んでいます。

『一貫したメソッド』による納得感の醸成
自己分析のフレームワークである「森林」や、企業とご自身を結びつけて志望動機を作成する「つながり研究(3軸フレームワーク)」といった独自メソッドを、「つな就」と「つな紹」では一貫して学生さんにお伝えしています。これにより、学生さんご自身にも、そしてご紹介する企業様にも、「なぜこの企業(この学生さん)が自分にフィットするのか」という点を、共通の理解に基づいた論理的な説明で伝えることができるのも、「つな紹」のサービスの強みです。

大谷:企業様へのご紹介においては、主に2つの大きな特長があります。

まず1点目は、「食」への志向性が高い学生さんのみをご紹介する点です。 「Tsunagaru就活」で大規模イベントなどを開催し、その参加者に対して「つな紹」の広報活動を行うため、初めから食品業界への就職を希望している学生さんの母集団の中から、企業様にフィットした方をご紹介できます。

そして2点目は、「紹介して終わり」ではなく、「内定承諾まで伴走して寄り添う」点です。
私たちは、学生さんの内定承諾までしっかりと見届けることをとても大切にしています。企業様に学生さんをご紹介してそれで終わり、ということではなく、内定承諾に至るまで伴走支援するのが私たちのスタイルです。例えば、学生さんが選考過程で感じる不安を解消したり、選考が進む中で志望度合いを丁寧に確認したりするなど、学生さん・企業様双方に寄り添いながらサポートし、内定承諾まで一緒に進めていきます。

Q4:これまでの業務で、特に印象に残っているエピソード(大変だったこと、やりがいを感じたことなど)があれば教えてください。

大谷:そうですね、エージェントサービスをこれまで利用されたことのない企業様に対して、私たちの新サービスである「つな紹」の想いやメリットをゼロからご説明し、ご理解・ご共感いただくまでの初期の営業活動から導入に至るプロセスは、やはり大変だったなと感じます。
ただ、私たちの想いに共感してくださる企業様を一社一社増やしていく過程は、非常に大きなやりがいがあります。契約に繋がった時は本当に嬉しいですし、それは同時に、学生さんにとってご紹介できる企業様が増え、視野を広げるお手伝いができるということにも繋がります。大変な面もありますが、それが大きなやりがいです。

森本:「つな紹」では、内定や承諾が出るたびに、担当者の垣根を越えてチーム全体で喜びを分かち合う文化があります。紹介事業に直接関わっていない他のチームメンバーからも「おめでとう!」と声をかけてもらえることも多く、そうした瞬間は本当に嬉しいですね。

大変なこととしては、最近、複数の内定をお持ちの学生さんも多く、なかなか最終的な意思決定(承諾)に至らず、結果として売上に繋がらない場面も増えてきている点です。
私たちは、内定が出た後のフォロー面談も重要視しているのですが、学生さんに「自分にとって本当に合う企業はどこなのか」ということをフラットな視点でじっくり考えていただけるよう、内定後も「3軸フレームワーク」など「つな就」のメソッドを活用しながらサポートを続けています。
その結果、学生さんが様々な選択肢を比較検討した上で、「つな紹」経由の企業を選んでくださった時や、サービス終了後のアンケートで「『つな就』や『つな紹』のサポートがあったからこそ、自分に本当に合う会社に入社を決めることができました!」といったお声をいただけることが増えてきました。これらは、私たちにとって何よりのやりがいです。

Q5:実際にサービスを利用された企業や学生さんからの反応はいかがですか?

大谷:はい。採用活動の終了後などに振り返りのお打ち合わせをさせていただく際に、企業様から多くいただくお声としては、やはりサポートの手厚さについて評価をいただいています。「選考中のきめ細やかなフォローなど、内定承諾まで伴走してくれる点は、他のエージェントにはない部分だ」と仰っていただくことが多いです。
また、私たちは食品業界特化型ですので、「担当者がある程度食品業界の知識を持っており、学生の視野を広げつつ、自社に本当にフィットした学生を見極めて紹介してくれる」という点も、多くの企業様にご評価いただいているポイントです。

森本:現在2026年卒業予定の学生さんにお願いしている初回面談後のアンケートでは、面談満足度が100%という大変嬉しい結果をいただいています(ご回答いただいた133名全員が「大変良かった」または「良かった」を選択)。この結果からも、多くの学生さんが初回面談に価値を感じてくださっていることがよく分かります。

具体的なコメントをいくつかご紹介しますと、
「学生一人ひとりにしっかり寄り添った提案をしてくださる上に、食品業界に特化したエージェントである、という点が非常に良かったです。」
「他の就職支援サービスではなかったような、自分が抱える不安に対する的確なアドバイスを頂けました。そのおかげで、就職活動に対して感じていたモヤモヤが晴れたような気がします。」
といったお声をいただいており、私たちの面談が、学生さんが前向きに就職活動を進めるための一つのきっかけになれていることを、大変嬉しく思います。


Q6:学生さんの面談満足度100%というのは素晴らしいですね!具体的にどのような面談を実施されているのでしょうか?

森本:ありがとうございます。面談ではまず、学生さんの現在の就職活動の状況や、企業選びにおける希望条件などを丁寧にお伺いします。その後、学生時代に力を入れて取り組んだこと(いわゆる「ガクチカ」)や自己PRの内容など、エントリーシートや面接で実際にアピールされている点について確認させていただきます。ご希望される学生さんには、この確認作業を模擬面接のような形で行うこともあります。

こうしたヒアリングや確認の後には、必ずフィードバックや質疑応答の時間を設け、学生さんが抱える悩みや疑問を解消できるよう努めています。私たちキャリアサポーターも、学生さんの強みや個性を深く理解した上で、最適な求人票をご紹介できるよう心がけています。

面談のご予約をいただく際に、事前にアンケートで自己分析メソッド「森林」に取り組んでいただいており、その結果も踏まえながら自己分析をブラッシュアップしたり、「つながり研究」のフレームワークを使って、学生さんの強みと企業様が求める人物像がどれだけフィットするかを一緒に確認した上で、具体的な求人票をご紹介しています。

例えば、これまで食品メーカーの営業職しか視野に入れていなかった学生さんに対して、「お客様が抱える課題を丁寧にヒアリングし、自社の商品を通じて解決策を提案するという営業スタイルであれば、食品インフラ業界(例えば食品機械メーカーなど)の企業でも、あなたの強みを存分に発揮できるかも」といった形で、食品業界という大きな枠組みの中で、より多様な選択肢に目を向けていただけるような提案を心がけています。

Q7:内定承諾が最終的な成果(売上)に繋がるビジネスモデルかと思いますが、学生さんに企業を紹介するにあたって葛藤を感じることはありますか?

森本:私たちは、短期的な内定や内定承諾の数だけを追い求めるのではなく、学生さんが入社後も本当に「この会社で良かった」と心からフィット感を感じながら働き続けられるような企業様との出会いを創出したい、という強い想いでこのサービスを運営しています。 ですので、学生さんに求人票をご紹介する際には、その企業様で強みが生かせる部分やフィットすると思われる点だけでなく、もしかしたら合わないかもしれない、あるいは努力が必要かもしれないといった側面についても、正直にお伝えし、その上で応募をご検討いただくようにしています。ですから、いわゆる「売上目的」で学生さんに合わない求人票を無理に紹介することは一切なく、ご紹介する上での葛藤というものは基本的にありません。

また、求人票という紙の情報だけでは伝わりきらない企業の魅力を伝えるために、弊社がこれまで培ってきた動画制作のノウハウも活用しています。人事ご担当者様へのインタビュー動画などを制作させていただき、学生さんには求人票と合わせて動画コンテンツもお送りすることで、できる限り企業のリアルな情報を理解していただいた上で応募を判断してもらえるようなサービス提供を心がけています。

弊社の根底には、「社会に本当に求められているサービスを提供していれば、売上は自然と後からついてくるもの」という考え方があります。社会貢献を実感しながら働きたいと考える私自身にとっても、この考え方は非常に共感できるものであり、日々の業務において大きなやりがいとフィット感を感じながら働けている大切なポイントです。

Q8:Tsunagaru紹介でキャリアサポーターやリクルーティングサポーターとして働く上で、特に必要とされるのはどのような力だとお考えですか?

森本:キャリアサポーターには、まず大前提として、人に深く寄り添う力、つまり「受容と共感の力」が不可欠です。それに加えて、ただ話を聞くだけでなく、その学生さん自身や、ご紹介する企業様といった組織の「可能性を最大限に引き出し、伸ばそうと思える力」、そして、それを実現するために必要な知識や情報を、常に「自ら主体的に学び続けられる力」が求められるのではないかと考えています。

食品業界と一口に言っても、企業様によってその状況は千差万別です。「つな紹」でお取り扱いのある求人票の企業様に限らず、「つな就」のイベント企画や、日々収集する様々な企業様の情報が、目の前の学生さんのサポートに繋がることも少なくありません。ですから、毎日が勉強であり、新しい発見の連続で、それがまた楽しいと感じています。 幸いなことに、弊社には自ら学び続けることにワクワクするような好奇心旺盛なメンバーが多く、日々刺激を受けながら成長できる環境があると感じています。

大谷:企業様の採用活動においては、「採用設計を企業様と一緒になって考え、時には改善提案をしながらも、常に寄り添い、最終的な成功へと導く力」が重要だと考えています。
紹介サービスをご活用いただく中で、学生さんからのリアルな声などを基に、「選考プロセスにどのような改善の余地があるか」といった点を深く分析し、採用現場の視点と学生さんの視点の双方を行き来しながら、具体的な提案をしていく力が求められます。
また、単に「寄り添う」だけでなく、時には企業様自身が見落としてしまっている可能性のある課題や改善点を、率直にフィードバックすることも重要です。採用成功という共通のゴールに向かって、企業様から何でも気兼ねなくご相談いただけるような、深い信頼関係を築く姿勢が何よりも求められると感じています。

Q9:最後に、今後のTsunagaru紹介が目指す目標について教えてください。

大谷:現在の「Tsunagaru紹介」は、主に食品業界に特化してサービスを提供していますが、今後は、学生の皆様の選択肢をさらに広げられるよう、他の業界へも積極的に展開していきたいと考えています。
学生さんにとっては「選択肢が大きく広がる」、企業様にとっては「本当に自社にマッチした人材と出会える」。このような素晴らしい循環を、食品業界だけでなく他の業界でも数多く生み出し、「ミスマッチのない、心から納得できる就職」を実現する人を一人でも多く増やすこと。それが、私たち「Tsunagaru紹介」の次なる大きなチャレンジだと捉えています。

森本:「Tsunagaru紹介」としては、サービスを立ち上げてからもうすぐ3年目を迎えますが、今後は事業に携わるメンバーをさらに増やしながら、「つな紹」のサポートを通じて社会に羽ばたいていく学生さんを、一人でも多く輩出していきたいと考えています。
また、私たちが大切にしている独自のメソッド(「森林」や「つながり研究」など)を用いた個別面談や選考サポートを行うことで、学生さんがより深い納得感とフィット感を持ってファーストキャリアを選んでいけると強く信じています。将来的には、このメソッドに共感してくださるキャリアサポーターの仲間を増やしていくと共に、このメソッドそのものの価値を、広く世の中に発信していきたいと考えています。

紹介チームのミーティングの様子